ネコが腎臓病になりやすい理由と病気のサイン
ネコの腎臓病はどんな病気なのか
ネコと腎臓病は切っても切り離せない病気です。
ネコの死因になる病気でもあります。
腎臓の働き
腎臓はネコのイヤ肝臓より後ろにあるソラマメのような形の臓器で左右に1つずつあり
その働きは尿を作り、尿を排出するときに体に不要な老廃物(毒素)をも一緒に排出させて体の健康をたもっています。
簡単にいうと、腎臓に血液と一緒に様々なものが流れてくるので、必要なものと不要なものにろ過して分けて
老廃物を体の外に出して捨てるために、尿を作っています。
他にも赤血球を作らせたり、血圧を調整するホルモンを作ったり、ビタミンDを活性化させてカルシウムの吸収を手助けしたりする働きをしている臓器です。
また、犬と比べてネコの腎臓の特徴的な働きは水分を再吸収する点に重点を置いているところです。
これはネコの祖先は昔のエジプトのリビアヤマネコという砂漠のネコだったことからきている機能だと言われています。
水の少ない環境で生きて行けるように腎臓で水分を再吸収する点に重点を置くように進化していったのではないかと思います。
その働きのある腎臓が病気になってしまうと、水分を再吸収する働きが悪くなり結果として水分を摂取しずらく血液の濃度が高くなり毒素の数値が実際よりも高くなります。それでネコは犬と比べて腎臓病にかかると早い段階で症状があわられます。
早期治療ができるという面から考えると早い段階で症状が現れてくれると治療を早く受けられるのは症状を緩和できるのでありがたいですよね。
ネコが腎臓病になりやすい理由
15歳以上のネコの30%は慢性腎臓病というアメリカの調査結果があるように、老猫になると若い時と比べて腎臓病にかかりやすくなります。ネコの死因の中でも上位になっています。
そんな命に関わってくる腎臓病になりやすい理由は実のところはっきりとは分かっていません。
人間の場合で考えると、腎臓病は塩分の取り過ぎ、高血圧・糖尿病などの病気が原因とされることが多いですが、飼いネコは一般的にはキャットフードをメインで食べているので、栄養バランスが極端に崩れているとは考えにくく、更には高血圧や糖尿病のネコでなくても慢性腎臓病になってしまうこともあります。
一説ではネコが水を飲む量が人間や犬など他の動物と比べると少ないため、腎臓に負担をかけてしまっているせではないかと言われています。そのため、老猫になると腎臓病になりやすくなってしまうのかもしれません。
また、ネコの尿から強いニオイがするのは、濃縮されてている毒素を含むからとも言われています。
腎臓病のサインを見逃さないようにしよう
腎臓病と言っても種類があるのでそれぞれによって現れる病気のサインは様々です。
共通して分かりやすいサインとしては、多飲多尿、痩せてきた、毛並みが悪くツヤがなくなったなどです。
多飲多尿といっても、毎日のネコの水を飲む量をしっかりと量っていますという飼い主は少ないと思います。
そこで、トイレ掃除を目安にすると分かりやすいと思います。
よくトイレ掃除の回数が増えたり、最近ネコ砂の減りが早いなどから腎臓病が発覚したという例も少なくないです。
その他にもネコが頻繁に吐くようになったり、食欲がない、ご飯を食べなくなっり、口臭がきつくなったなどから腎臓病が分かったケースもあります。
普段からネコの様子を観察して、腎臓病のサインを見逃さないようにしましょう