ネコの糸球体腎炎の治療と予防法
ネコの糸球体腎炎の治療について
ネコの糸球体腎炎は初期段階では多くの場合無症状のことが多く、たまたま尿検査をした時に尿に含まれるたんぱく質が多くと分かる程度です。
初期段階では発見しずらく、病気が進行して分かることが多く見られます。
ネコの糸球体腎炎の診断方法
まず、血液でアルブミンの数値を確認をします。尿検査によって尿の中にタンパク質が多く見られる場合(アルブミンクレアチニンの数値を計測します)には糸球体腎炎の疑いがありますが、診断を確定させるには病理検査によって確定されます。診断が難しい病気です。
定期的に尿検査をしているネコの場合は初期段階で発見することも可能です。
ネコの糸球体腎炎の治療法
ネコの体にむくみが見合られる場合には、利尿剤の投与でむくみを抑えます。
糸球体腎炎を引き起こす原因となる病気が分かる場合には、
原因となる病気の治療を行いますが、猫エイズや猫白血病や猫伝染性腹膜炎などのウイルス感染症の場合には完治ができないため、対処療法を行うことになります。
原因が不明の場合には、免疫抑制療法や抗炎症剤の投与をしたり、運動制限、腎不全の治療を行います。
症状によっては食事療法も必要となります。食事療法をする場合にはナトリウム・タンパク質が低い食事になります。
原因となる病気が分かり、治療が可能な病気の場合には改善することもありますが、
多くの場合は自己免疫によって糸球体腎炎が引き起こされているために、基礎疾患の特定ができないことが多かったり、特定できたとしても完治はできない場合が多く見られる病気です。
獣医さんにネコの症状を伝える時のポイント
- 食欲がなくなったのはいつからなのか
- 元気はいつごろからなくなってきたのか
- 多飲多尿が見られるようになったのはいつ頃からなのか
このような症状を病院に行ったときに獣医さんに説明できるようにすることがおすすめです。
ネコの糸球体腎炎を予防することはできるの?
糸球体腎炎になりやすい猫
ネコの品種によってかかりやすい病気がありますが、糸球体腎炎に関しては品種で特定されていませんが
糸球体腎炎にかかりやすい猫の特徴として以下のことがあります。
- 若いオス猫(4歳前後ぐらいに多く見られます)
- 猫白血病にかかっているネコ
- 猫エイズに感染しているネコ
- 伝染性腹膜炎に感染しているネコ
- 糖尿病にかかっているネコ
- 心疾患があるネコ
- 免疫疾患があるネコ
- アレルギーがあるネコ
- 口内炎がひどいネコ
- 可能している部分がなかなか治らないネコ
ネコの糸球体腎炎を予防するには
実のところ、まだはっきりとはすべての原因が分かっているわけではないので、こうすると予防することができます。という確かな予防法はありません。
でも、糸球体腎炎を引き起こす原因になる病気にかからないようにすることが現時点では一番の予防法となっています。
年1回のワクチン接種や健康診断を受けて病気の予防をし健康管理をすること、適切な飼育や環境に気を付けるなどが糸球体腎炎予防にいいと思います。