ネコの腎臓病の症状と治療法と食事、自宅できる簡単な予防法

ネコの腎臓不全・猫下部尿路疾患など腎臓病の種類と初期症状や末期症状、治療法やかかる費用と食事はどんなものを食べさせたらいいのか、食べない時にはどうしたらいいのか?腎臓病用の手作り御飯のレシピや注意点についてなどの腎臓病と上手に付き合っていく方法を紹介します。他にも自宅でできる腎臓病を予防する方法についても紹介します

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ネコの急性腎不全は治るの?治療法と予防する方法は?

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ネコの急性腎不全の治療について

ネコの急性腎不全の治療で一番大切なことはできるだけ早く適切な治療を集中して行うことです。
そのために、入院治療が必要になることもあります。

対処療法

急性腎不全の症状を緩和するための治療として、利尿剤・点滴・透析をして脱水を改善して電解質のバランスの改善を行いながら、尿毒症を引き起こす毒素を体から出すように排泄を促します。

窒素化合物を吸着させる薬の投与が行われることもあります。

栄養補給

急性腎不全になっているネコの多くはおう吐が見られます。その為、必要な栄養がない状態のため、弱ってしまいます。
吐き気が収まったきたタイミングでタンパク質以外の栄養を補給します。
吐き気が収まらない場合には静脈カテーテルなどで非経口でエネルギーとなるものを入れます。

原因となっている病気の治療

急性腎不全を引き起こす原因となっている病気がある場合には、原因となる病気の治療を並行して行います。
腎後性腎不全の場合には尿路が詰まっているので、手術をして結石やつまりを解消することが必要になることもあります

 

ネコの急性腎不全は完治できるのか?

ネコの急性腎不全は回復する可能性がある病気です。

ただし、腎臓の機能が失われていない場合に限ります。
腎臓自体の機能が失われてしまっている慢性腎不全とは違い、急性腎不全の場合には腎臓自体に異常がない場合があります。
一度機能が失われてしまうと腎臓は回復することができないので
慢性腎不全は回復は見込めないのですが、
急性腎不全の場合には腎臓の機能が失われていないうちに治療をすることができると回復する可能性があります。

その為には、初期段階での適切な治療がとても大切になってきます。
ネコがおしっこが出ていないなどの症状が見られたら、すぐに病院に行くことが大切です。

病院でトイレの回数や量を説明できるようにしておくことがおすすめです。

 

ネコが急性腎不全にならないための予防法

ネコの急性腎不全を予防するためには、原因となる病気にならないためのワクチン接種と健康管理が大切です。


ワクチン接種で感染症などを防いでくれます。年に1回は受けることをおすすめです。
ネコの健康管理には食事も大切になってきます。


人間が食べるために味付けがされたものをネコに与えないようにしましょう。
人間用の味付けはネコにとっては非常に塩分が高く、腎臓に負担をかけてしまいます。


また、気持ちよくネコがトイレを使用できるようにトイレを清潔に保つことも必要です。
人間だって、不衛生なトイレで毎回用を足すのはイヤなものですよね。ネコにとっても同じことです。トイレが清潔に保たれていない場合、ネコがトイレを使わなくなっておしっこがでなくなったり、便秘になることもありますが、
トイレ以外の場所で用を足すなんてことにも起こります。

 

他には、ワクチンで予防できない病気にかからないためにも、完全室内飼いがおすすめです。
気軽にねこだけでお散歩に行くと病気の心配以外でも拾い食いをしてしまう可能性があるので、危険です。
室内飼いでも、ネコにとって腎毒性物質があります。
腎臓に作用して毒性を発揮して、腎不全の原因になってしまう物質です。
抗生物質、化学療法薬(抗がん剤)、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、造影剤、重金属、昆虫やヘビなどによる生物毒、ブドウ、ユリ科植物などがあります。
ネコが口にしないように気を付けましょう!

 

急性腎不全になりやすいネコっているの?

急性腎不全になりやすいと言われているのは

といった品種のネコです。

それ以外にも
猫下部尿路疾患にかかっている場合
心臓に疾患がある場合
なのどの状況のネコも急性腎不全になりやすいと言われています。