ネコの腎盂腎炎の原因と治療、予防することはできるの?
腎盂腎炎の原因はなに?
ネコの腎盂腎炎は腎臓にある腎盂が炎症を起こし、
周りに炎症が広がり、腎臓の機能が低下します。
特に慢性腎盂腎炎の場合には、症状が分かりにくいため、
発見した時には腎不全になっていることも少なくありません。
腎盂腎炎になってしまう原因は、
細菌感染が主な原因と言われています。
まれにウイルスや真菌の感染でも引き起こされることもあります。
腎盂は腎臓で作られた尿を送る尿道と腎臓をつないでる部分なので
膀胱や尿道が細菌に感染すると、腎盂も細菌感染してしまいます。
簡単にまとめると、もともと膀胱では
細菌が増える→尿で洗い流す→細菌が増える…ということを繰り返しています。
でも、何かの理由でネコがおしっこをするのを我慢すると
細菌が増える時間が長くなり、
結果として膀胱炎になってしまい、
細菌が通常よりも多く増えてしまい、尿管や腎盂まで細菌感染を引き起こしてしまい
腎盂腎炎を引き起こす原因になってしまいます。
腎盂腎炎の治療はどんなことをするの?
ネコの腎盂腎炎の治療は主に以下のことをすることが多いです。
投薬治療
腎盂腎炎は細菌感染によって引き起こされる病気なので、
細菌を殺す投薬治療がメインになる場合が多く見られます。
まずはどんな細菌・ウイルス・真菌に感染しているのかを
採尿して原因になっている菌を特定し、
投薬治療で使っている薬が効いているのかを定期的にチェックをしながら行っていきます。
他の病気が見つかった場合
腎盂腎炎以外にも併発している病気が見つかった場合には、
対処療法で対応します。
見つかった病気に症状を軽減する目的とした治療がなされます。
腎不全への移行が発見された場合には、
その治療をおこないます。
腎盂腎炎を予防するためにできることは?
膀胱や尿道の細菌感染を防ぐために栄養バランスのいい食事と水を飲む量に気を付けてあげてください。
水の量はネコはあまり水の飲まないので、できるだけ水を多く飲むように工夫をしてあげるといいかもしれません。
また、猫エイズや猫伝染性腹膜炎、ネコ白血病ウイルスなどの感染症にかからないためにも年に1回ワクチン接種を受けたり、
定期的に尿検査を受けることがおすすめです。
腎盂腎炎になった場合には、早めに病院へ連れて行き、初期段階で治療できるように
大切な家族の一員のネコの様子に変わったことはないかチェックしてあげてください。
- 水をやたらと多く飲むようになった
- トイレの回数が増えた
- おしっこのニオイがいつもより強く感じることが多くなった
- 元気がない
- 食欲不振
- 体にむくみがある
- 熱っぽい
以上の症状がないか気をつけてあげてください。