ネコに腎臓病の療養食を食べてもらうためのコツ
ネコに腎臓病用の療養食を食べてもらうコツ
ネコが腎臓病になったら、療養食に切り替えて
少しでも腎臓病の進行を抑えたいですよね。
ネコの腎臓病では、食事療法が有効な治療法だと確認されているのでなおさら飼い主としては療養食をぜひとも食べて欲しいと思います。
ですが、療養食を断固拒否するネコが多くいます。
腎臓病を治すためにネコの腎臓病用のフードを食べて欲しい
でも、食べてくれないというジレンマに陥ってしまう飼い主は少なくありません。
少しでも大切なネコに療養食を食べてもらえるようにコツをまとめました。
ネコの腎臓病用の療養食を食べてもらえるコツ1:少しずつ切り替える
ネコが体調不良になったので
ネコが嫌いな病院に行って検査やら診察やらをした結果
腎臓病と診断されたので療養食にしてくださいねと獣医さんに言われたから
さっそく病院から帰ってからのキャットフードを全量腎臓病用の療養食に切り替えるというようなことは避けてください。
ちょっととぼけた性格のネコと思っているネコでも
ネコは基本的に記憶力がよく、特にイヤな記憶は忘れないものです。
病院でのイヤな記憶が鮮明に残っている内に
新しく療養食に全量切り替えてしまうと療養食=病院でのイヤな記憶となり食べてくれないことが多いです。
初めての食べ物には用心深く、慣れて食べてくれるまで時間がかかるので
ネコに療養食を食べさせ始めるのは、ネコが落ち着いている時からスタートさせるのがおすすめです。
病院から帰ったばかりの時の食事はいつものごはんを食べてもらって安心させてあげてください。
ネコの腎臓病用の療養食を食べてもらえるコツ2:時間をかけてじっくりと切り替える
目新しい食べ物が苦手なのがネコです。
療養食に切り替えるまでには時間がかかってしまいます。
だいたい目安としては3~4週間程度療養食に切り替える時間が必要なネコが多く見られます。
1週間ぐらい療養食を試して食べないからといって
別のメーカーの新しい療養食を試してみる…という事をすると
結局全メーカーの療養食を食べなくなったという結果になりかねません。
普通のキャットフードでも新しいものに変える時には時間がかかってしまいます。
それが療養食となるとなおさら、時間がかかってしまいます。
焦らずにじっくりと時間をかけていつものごはんに混ぜたりしながら療養食に切り替えていきましょう
ネコの腎臓病用の療養食を食べてもらえるコツ3:いつものごはんに混ぜる
ネコが3~4週間もご飯を食べない、食べる量が減ったとなると
ネコは痩せて体力がなくなってしまいます。
それを防ぎ、療養食に慣れてもらうために切りかえる時には
いつものごはんに少しずつ混ぜてなれて療養食の匂いや味に慣れてもらいましょう。
いつものごはんに混ぜ込んだり、
同じお皿にワンプレートランチのように盛りつけして好きなものを食べられるようにして
徐々に療養食の割合を増やしていくようにする方法がおすすめです。
最終的には腎臓病用の療養食に切り替えることができます。
ネコの腎臓病用の療養食を食べてもらえるコツ4:トッピングや温度で変化をつける
人間でも病気になると食の好みが変わったりします。
ネコも腎臓病になったことで
今までの好みとは違うものを好むようになる場合もあります。
今までカリカリ(ドライフード)しか食べなかったのがウエットタイプが好きになったり
逆の場合もあります。
腎臓病用の療養食をドライタイプからウエットに変えてみたり、
ドライタイプにお湯をかけてふやかしたり、
手作りのスープ(味付けなし)を掛けてみたりすることもおすすめです。
また、レンジで軽くチンして、人肌ぐらいに温めると
匂いが強くなるので食欲がわいてくることもあります。
ネコの腎臓病用の療養食を食べてもらえるコツ5:メーカーを変えてみる
何をやっても
どうしても療養食を食べない場合には
最終手段としてメーカーを変えてみることもおすすめです。
ネコによって食の好みがあるので、
好きな香り・味・食感にマッチするようなメーカーの療養食を試してみるのもいいと思います。
でも、どうしても、どんなメーカーの腎臓病用の療養食を試しても
絶対に食べない場合には、信頼できるレシピでネコの手作り腎臓病用の療養食を作ってみたり、
リン・タンパク質抑えめのコンセプトの老猫用のキャットフードを試してみるのもいいと思います。
メーカーを変えたい時などには、かかっている獣医さんに相談して決めることがおすすめです。
ネコの腎臓病には療養食は欠かせないものです。
でも、なかなか食べたがらないネコもいます。
少しでもスムーズに療養食に切り替われるように
美味しく腎臓病用の療養食を食べてもらえるように工夫をして
1秒でも長く元気でいられるようにしたいですね。