腎不全のネコが食事をしない時に食べさせるにはどうしたらいい?
腎不全のネコが療法食を食べないという話は食の好みにうるさいネコにはよくある話ですが
まったく腎不全用の療法食を食べてくれないと困ります。
なんとか食べてもらう方法はないのでしょうか?
どうして療法食を食べないの?
腎不全になったら、腎不全用の療法食を食べるのがネコの身体にとっては一番いいのですが、
いくら食べて欲しくても頑として食べてくれないことも少なくありません。
どうして腎不全用の療法食を食べないのでしょうか?
考えられる理由はいくつかあります。
- 単純に美味しくないから(嫌いだから)
- 腎不全が悪化して食欲が低下しているから
- 腎不全になり、好みの食感や形が変わった
- 突然療法食に切り替えられたのがイヤだった
- 入院中や通院の直後に療法食を与えられ、イヤな記憶を思い出させる
- 入院中のフードと同じもので、入院中のイヤな思い出がよみがえるから
などが考えられます。
だからといって、口から何も食べないまま放っておく訳にはいかないですよね。
一番ベストなのは、好みの(食べてくれる)腎不全用の療法食を見つけることです。
通っている動物病院でも色々と教えてくれると思いますし、
ネットでも多くの療法食を紹介していたり、ネットでしか買えないものもあります。
個人的にはベッツセレクション 腎ケアやPROSTAGE Le Chat デトレがお気に入りです。
どうしても腎不全用の療法食を食べない場合
腎不全用の療法食を食べない時には元々食べていたフードや好きなフードを混ぜて食べさせるという王道の方法もあります。
それもどうしても、どうしても食べてくれない場合、食欲がなくなっている場合には
強制給餌の前にシニア用のフードを試してみるのはどうでしょうか?
療養食ではない成猫用フードと比べるとシニア用フードは
タンパク質や脂肪が控えめになっていて、シニア猫向けに栄養素がプラスされています。
また、消化機能をサポートしてくれるようになっています。
ただし、腎不全用の療法食と比べるとリンが多くなります。
シニア用フードを食べさせる時には『レジンアレン』などリン吸着剤を混ぜてあげるようにしてください。
『レジンアレン』は病院で購入することもできますし、
ネットでも買うことができます。
シニア用フードでも食べてくれない場合
成猫用のフードを試したり、おやつ的なものを試したり、
手作りでスープを作って食べさせたり、
魚やエビが好きなネコには焼いて香りをアップさせて食べさせたり、
かつお節(猫用低塩がおすすめです。)を腎不全用の療法食を砕いて混ぜたご飯にしたりと
色々な方法を試している飼い主さんが多くいます。
ポイントは「この子はこれが好き」や「喜んで食べてた」というものを思い出して
ローテーションで本人(本猫)が忘れた頃に出してみるということです。
腎不全用の療法食を食べてくれないネコにどうにかして食べて欲しいと切実に望んでいると思います。
どうにかして、ちょっとでも何か食べられるものを食べてもらって
体力をつけてあげたいですよね!
どうしても療養食を食べてくれない場合には、
まずは少しでも食べてくれて体力をつけてもらって
元気になったらまた療養食にチャレンジという考えもいいのではないかと思います。
でも、腎不全を悪化させないために、療法食以外の食事にはレジンアレンなどのリン吸着剤をプラスすることがおすすめです。