ネコの腎臓病の症状と治療法と食事、自宅できる簡単な予防法

ネコの腎臓不全・猫下部尿路疾患など腎臓病の種類と初期症状や末期症状、治療法やかかる費用と食事はどんなものを食べさせたらいいのか、食べない時にはどうしたらいいのか?腎臓病用の手作り御飯のレシピや注意点についてなどの腎臓病と上手に付き合っていく方法を紹介します。他にも自宅でできる腎臓病を予防する方法についても紹介します

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腎不全のネコのサプリ:レンジアレン(リン吸着剤)

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腎不全のネコに与えるように獣医さんから勧められたり、
ネットで腎不全のネコにレンジアレンを与えるブログを目にすることがあります。
多くの飼い主さんたちがネコの状況が改善していると実感しているようです。

 

 

レンジアレンの効果って?

レンジアレンは実はお薬ではありません。サプリメントという位置づけになっているリン吸着剤です。
効果を一言でいうとリンを吸着することです。

 

リンって何?猫の身体に悪いの?

そもそもリンを吸着してくれるって言うけど、リンって何?猫の身体にとって悪い物質?と気になりますよね。

リンとは、ミネラル(無機質)という生きていくために必要な栄養物質です。
骨・歯などを形成する他にも筋肉・脳・神経などの組織でエネルギーを作るための役割があります。

ネコが生きていくためには必要な栄養物質なのですが、
腎不全のネコにとって多すぎるリンは病状を悪化させてしまいます。

 

高リン血症

リンは腸で吸収されて、腎臓からおしっことして身体の外に出されています。
そうすることで、ネコの体内のリンの量が調整されています。

でも、腎不全になってネコは腎臓の機能が低下してしまい、
余分なリンを排出できなくなってしまい、だんだんとリンが身体の中に溜まってしまいます。
このことを高リン血症といいます。


高リン血症になると、骨がもろくなったり、尿石ができたり、骨ではない部分が石灰化を起こし心筋梗塞脳卒中になってしまう原因になります。
また、高リン血症は、腎不全を悪化させる大きな原因になることが知られています。

 

 

 

レジンアレンの効能

レジンアレンは、現在食べてくれるキャットフードに混ぜるだけでキャットフードに含まれるリンを吸着して排出してくれるため、低減が期待できるサプリメントです。

腎不全なのに、腎不全用の療法食を食べてくれない、アレルギー反応を起こしてしまって、療法食が食べられない療法食を食べているけどリン値が気になるなど血中のリン値が高くリンの吸着が必要な場合に使うと効果的です。

 

レジンアレンの味について

リン吸着をして欲しくて与えても、なかなか食べてくれない場合があります。
レジンアレンは嗜好性が高く、無味無臭なので、食べてくれるネコが多いです。

見た目はココアの粉の様な感じなので
もしかしたら…ココア味?と思うかもしれないですが、味はありませんでした(舐めたんかい!)

 

与える量(投与量)

ネコの場合は1日に1袋が目安です。
状態によっては4倍まで与えることができるそうです。
獣医さんと相談して与える量を調節してください。

与え方

基本的な与え方は、食べているキャットフードにレジンアレンを振りかけたり、混ぜて与える方法です。
他にも飲み水に混ぜて与えたり、直接与えることもできます。

おすすめはウエットタイプのキャットフードに混ぜて与える方法です。
(多くの飼い主さんも行っていて、混ぜ込みやすい・食べやすいなど言われています)

 

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レジンアレンの副作用

副作用として便秘になる場合があるとされています。


腎不全のネコが腎不全用の療法食を食べてくれない、食べられない時は本当に困りますし心配ですよね。
食べてくれないと体力が落ちてしまいますし…。
療法食じゃないとリンが心配だし…・


そんな腎不全用の療法食を食べてくれない場合でも、
普通のフードなら食べてくれるという時にはレジンアレンが強い味方になってくれそうですね。